旅行記 屋久島(2004年3月)

屋久島は、鹿児島県の、本土より少し南の島です。樹齢数千年の杉「屋久杉」を含む豊富な自然で有名、世界自然遺産として島の一部が登録されています。NHKの朝ドラ「まんてん」(H14.10〜15.3放送)の舞台にもなりました。
(屋久島観光協会:http://www1.ocn.ne.jp/~yakukan/


空から見た屋久島

島一の市街(?)、宮之浦


白谷雲水峡

宮之浦からバスで30分ほどにある「自然休養林」、屋久島の植物を気軽に観賞できるように道の整備?された原生林です。推定樹齢3000年の「弥生杉」などの屋久杉だけでなく、コケなどの着生植物も多く、水や空気までが緑色に染まってきます。宮崎駿監督のアニメ映画「もののけ姫」の舞台にも使われたとか。
入り口でも標高800メートル、歩道も緩やかながら登り道で、3月は平地で暖かくてもここはひんやりしています。

【宮之浦→白谷雲水峡のバス】
1日4本あるバスは30分で800メートルも急上昇する道を通り、気圧の変化は飛行機の離陸に似たものです。この道路は現在(2004年)、拡幅工事が行われていますが、狭いところは多く、車で行く場合はハイキング装備のほかに勇気も準備した方がいいかも。
いずれにせよ、眺めについては文句ありません。

【緑】
緑一色のせいか、デジカメの色調整がうまく働きません。実際にはもっと鮮やかな、生きた緑です。ちなみにカメラが傾いているように見えるのは、木が山の斜面や他の植物から斜めに生えているためです。年に4000〜1万ミリ、日本全国平均の2〜5倍もの雨が降る屋久島では、地面に根を張らずとも植物は育つのです。

【水】
白谷の水は透き通った、綺麗なものです。味も美味しく、ペットボトルなどを持ってくれば飲み物には困りません。

【着生】
「着生」とは、植物が他の植物や岩など、地面でないところに生えることです(他の植物を侵食する「寄生」と違って、支えとなる植物に害を与えません)。屋久島では、コケもさることながら、様々な植物が木の皮などに着生します。古い屋久杉には他の木が着生することさえあります。

【もののけ姫の森】
アニメ映画「もののけ姫」のモデルになった地区だそうです。ここからは道という道はなく、まさに太古の世界に迷い込んだ気分になります。

【辻峠】
「もののけ姫の森」の道の終端です。この先は、樹齢7200年とも言われる縄文杉、屋久島で一番高い宮之浦岳への登山道に繋がります。左に曲がれば、険しい登り道の末に「太鼓岩」に着きます。3月の南九州といえども、雪が残っています。

【太鼓岩】
山を登り切って、最後の角を曲がった時に広がる景色は、絶景を超えたものです。その感動は言葉では表しようがないでしょう。


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